キミが好きなのは俺

「…こ、この車、健一さんのだったんですね。」



「いやいや、これは親父のやつだよ。」



はい、と言って、助手席の扉を開けてくれる健一さん。




「あ、ありがとうございます。」



この車は、健一さんのお父さんのなんだ。




え、でも、健一さんって一人暮らしだったよね…?




お父さんの車、借りてこっちに置いてあるのかな…



でもそうしたら、お父さんは通勤で車使ったりしないのかな。




そんなことを考えながら、私は助手席に乗り込んだ。





健一さんは私が乗り込んだのを確認すると



助手席の扉を閉め、車の前方を回り、運転席に乗り込む。




さっきのことが気になり、健一さんのことを無意識に見てしまっていた私。




「うん?どうした陽菜ちゃん。」



私の視線に気づいた健一さんは、私に声をかけてくれる。




「健一さんは…この車いつも乗っているんですか?」



「うーん、たまにかな。」
< 394 / 395 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop