人魚姫の願い
「なんなのあいつ!!私のことを友達A呼ばわり!?上等よ!」

「智未ちゃん、落ち着いて!!先輩だから!しかも智未ちゃんと同じ陸上部だよ須崎先輩は。」

「‥えっ!そ‥そうなの?や‥やだな、私ったらつい‥。」

本人がいなくてよかった。と思った美凪であった。




美凪のクラスでは7月に行われる体育祭に出る種目を決められていた。100メートル走や800メートル走、4×100メートルリレーなどがあった。


水の中だったら1位になる自信があるんだけどな‥。陸はちょっと‥。


結局、美凪は100メートル走に出ることになった。陸上部の智未は800メートル走の他にも4×100メートルリレーにも出るそうだ。
そして、午後からはクラス対抗競技だ。
竹取物語、大縄、そして全員リレーがある。美凪は決まるのを待っていた。


結局美凪は100メートル走に出ることになった。


放課後、美凪は同じ水泳部で同級生の佐山千世(さやま ちとせ)と部活に向かっていた。


千世が話し出した。


「まぁ、こんなことになるだろうとは思ってたけどね。私達は水の中にいるから輝けるのよ!陸なんて無理無理!」


「それ私も思った。水泳ていう競技があればねー。」


すると後から声がした。


「こらこら~贅沢言わないの!そんなこと言ってると水の妖精さんに嫌われちゃうよ。」


そこには女子水泳部の部長、3年の水無月楓(みなづき かえで)先輩がいた。


「あっ!水無月先輩!」‥と千世。


「すみません!先輩!以後、気をつけます!」


と美凪が謝ったところで先輩は2人の肩に手を回してきた。先輩がいたずらぽく言う。


「水でしか輝くことができなければ、新の水の妖精さんとは言えないな。陸でも輝ける人こそが新の水の妖精さんだよ。」


すると、また別の声がした。


「‥水無月先輩。何、後輩いじめてるんですか?」




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