人魚姫の願い
それは陸上部の須崎望先輩だった。


「あら須崎くん。人聞きの悪いことを言うのはやめてよ。私は後輩ちゃんをちょっと、たしなめてただけだから。」


水無月先輩がおちゃらけて言う。


「どうでしょうか?はたから見ればいじめているように見えますけどね。」


「もう、須崎くんたら!」


「そんなことよりも俺、水無月先輩に用があって来たんです。体育祭のことについて。水無月先輩、用具係でしたよね?ちょっと来ていただけますか?」


「もしかして‥須崎くん私に気があるの?だから、そういう風な口実をつけて‥。」


「そんなことしませんから!!何を考えてるんですか!後輩の前でそんなこと言わないでください!!」


須崎先輩は顔を真っ赤にさせて否定した。そんなところが美凪はかわいいなとも思っていた。


「冗談よ、冗談。今行くから。」


「本当に頼みますよ!」


水無月先輩は須崎先輩と一緒に行ってしまった。‥と思ったら須崎先輩が戻ってきた。そして須崎先輩が言った。


「お前ら、水無月先輩には気をつけろ。あの人に1度、目をつけられたら終わりだぞ!このオレ見たいに!‥て、いてててて!!は‥離してください、先輩!」


戻ってきた水無月先輩が須崎先輩の耳を引っ張っていた。



「それ、どういう意味かな?後で話聞かせてほしいなー。ね?須崎くん?」


美凪と千世は須崎先輩、かわいそうと思い水無月先輩はいつも笑っているせいか今日は笑顔がこわいと思った。


あれよあれよと言う間に須崎先輩と水無月先輩は行ってしまった。


2人が残され、沈黙が覆ったが最初に沈黙を破ったのは美凪だった。


「な‥なんだったんだろうね?2人ともあんな、キャラだったんだ。意外‥。」


「う‥うん。ちょっと水無月先輩、怖かった。‥あっ!部活!」
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