不良くんに愛されて
またいつか、恩返しができたらな…。


「じゃあ、また明日ね」


そう言って家に入ろうとした瞬間。


「わりぃ」


かすかに聞こえた楓翔の声。


ほんの一瞬のことだった。


唇にあたたかいものが触れた。


「おやすみ」


それだけ言って楓翔は背を向けて歩き出した。


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