不良くんに愛されて
「髪染めててピアスついててサボりまくってても、あなたと茶髪くんは私と香奈のこと助けてくれたから…。だから怖くない」


単純に驚きだけがオレの中にある。


オレらのことをこんな風に思っている女がいるのか。


おもしれぇ。


久しぶりの感覚にオレは心を弾ませた。


…この女がいるなら学校も悪くないかもな。


オレがこの気持ちの正体に気づくのはもう少し先のこと。


オレはこの心地よい空間を静かに楽しんだ。


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