溺愛〜ラビリンス〜

「「えっ?!」」


健人と凌は固まって柚の顔を見ている。


「えーっと、どうかな?」


健人が挙動不審に視線をさ迷わせる。


「健人くんも分からないの?」


「ユズ姫…翔真は秘密主義な所があるからね?みんな良く分からないんだよ?」


凌が俺の方をチラッと見て言う。チッ…誰が秘密主義だ…


「そうなの…」


柚は何故か凌の言葉に納得している…


「じゃあ、やっぱり爽くんか翔兄ぃに聞かないとダメだね?」


「えっ?」


爽が動揺している。


「爽くん何取ろうとしたの?」


柚の笑顔の質問に爽は後退りし始める。


「俺…取ろうとしてないから分からない!」


「爽くん?渉くんも翔兄ぃも取ろうとしたって言ってたよ?」


「してない!」


爽が必死で言うのを見て爽に聞くのを諦めた柚は 俺の方を見る。


「翔兄ぃの大事な物って何?」


柚がじっと俺を見つめて聞いてくる。


「柚…それは…」


口ごもる俺に渉が口を挟んでくる。


「ちょうど良いんじゃない?教えてあげれば?」




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