溺愛〜ラビリンス〜
「亜莉沙ちゃんと有希ちゃんはここに座って?」
渉さんが私達に柚達の近くにある椅子を勧めてくれた。
「ありがとうございます。」
私達はその椅子に遠慮なく座った。チラッと柚を見るとお弁当を開いていた。その隣に座る翔真さんのお弁当を見ると、二人のお弁当は可愛らしく美味しそうで、中身が同じお弁当だった…多分柚が作ったんだろう。
二人は同じお弁当を仲良く食べ始めた。有希もお揃いのお弁当に気づいたらしくうっとりした目で二人を見ていた。
まぁ…この兄妹美形過ぎるのよね…何をやっても絵になっちゃうんだから有希がこの風景をうっとり見るのも分かる…
「翔兄ぃ…久しぶりだから、今日は翔兄ぃの一番好きなおかずを入れたんだけど…どう?」
柚が聞くと翔真さんは嬉しそうに答える。
「あぁ…久しぶりだな?柚のベーコン巻き…旨いよ。ありがとうな?」
翔真さんてベーコン巻きが好きなのか…何を巻いてあるのかな?私がジッと見ていると、柚が視線に気づいてこちらを見る。
「亜莉沙…どうしたの?」
「何を巻いてあるのかなって思ったの…」
「ベーコン巻きの事?えっとね…これがポテトでしょ、あとねアスパラ、ニンジン、そして翔兄ぃの一番好きなチーズを巻いてあるの。」