溺愛〜ラビリンス〜
「一種類じゃないんだ?」
「うん。翔兄ぃに野菜食べさせようと思って種類多くしてるの。」
得意そうに言う柚は奥さんみたいだよ?同じ事を思ったのか渉さんが楽しそうに柚をからかう。
「柚ちゃん奥さんみたいだね?」
「えっ?」
渉さんの言葉に柚は俯いてしまった。よく見ると耳まで赤くなっていた。柚、可愛い…
「渉…柚をからかうな。」
翔真さんが低い声で渉さんの事を睨んでいる。
「ごめんごめん。でも柚ちゃんは良いお嫁さんになるよ。いつも翔真の弁当美味しそうだもんな…」
渉さんが軽い感じで謝りながら柚を褒める。
「ありがとう渉くん。」
柚は嬉しそうにお礼を言ってお弁当を食べ始める。
少しして気がつくと翔真さんはもう食べ終わっていた。
「翔兄ぃ早いね?」
「ご馳走様、旨かった。明日も期待してるからな?」
翔真さんは、柚の頭をポンポンと触った。柚は嬉しそうに翔真さんを見て
「フフッ…明日のお弁当のリクエストは?」
と聞いた。
「肉。」
翔真さんはとっても大雑把なリクエストをしていた…