溺愛〜ラビリンス〜
そんな黄色い声を気にする事なく翔真さんは平然と廊下を歩いていた。
後ろ姿を見ながらさすがキング…と感心していると柚の声が聞こえる。
「亜莉沙…教室入ろう?」
柚はこの雰囲気が苦手だから早く立ち去りたいのだろう…
「そうしよ?」
有希も落ち着かないようだ。何で姫やってる子ってこの雰囲気が苦手なんだろう?まぁ日頃から、女の子達に妬まれたりしているから分からなくもないけど…
「行こう?」
私は二人に声をかけ教室の中に入った。
教室に入るとキングがさっきまでいた影響かざわついた雰囲気で落ち着かない。
仕方ないな…私達は席に戻って5時間目の準備を始めた。
席に着いてまもなく5時間目を知らせるチャイムが鳴った。
そしてすぐに先生が教室に入って来て授業が始まった。
何事もなく午後の授業を受け、6時間目の授業が終わって帰りのHRのみとなった。無事に終わってホッとしていた。HRが終わり後は帰るだけ…
「柚ちゃん…」
安心して気が緩んでいたのかもしれない。白王子が近づいて来たのに気づかないなんて…