溺愛〜ラビリンス〜

ユズ姫が俺にも聞いてきた。アイスを一つ選んで冷凍庫のドアを閉めながら答える。


「俺はユズ姫と同じ物で良いよ。」


「そう?分かった。」


俺がアイスを開けながらソファーに座った所で、翔真と渉が帰って来た。


「ただいま…」


「お帰りなさい。」


渉がドアを開けながら挨拶にすると、ユズ姫は笑顔ですぐに挨拶を返した。渉の後ろから翔真も入って来て、俺達も二人に声をかける。


「ユズちゃんアイス食べてるの?」


渉が早速、気にして声をかけた。


「うん。」


「ユズ、食べたの一個だけか?」


翔真は父親のようにユズ姫に聞いている。本当に心配症だな…ユズ姫もさすがに苦笑いをしている。


「大丈夫だよ?これ一個しか食べてないよ?」


「そうか…なら良い。美味いか?」


翔真はユズ姫に優しい眼差しを向け、頭をポンポンとした。


「うん!翔兄ぃも食べる?」


ゲッ…翔真は甘い物苦手なのにユズ姫無理だろ? ユズ姫とんでもない事を言うな…


「…イヤ、今日は良い。」


「そうなの?いつもは一緒に甘い物食べるのに…」




< 291 / 671 >

この作品をシェア

pagetop