溺愛〜ラビリンス〜
翔真…そんなにしょっちゅう嫌いな甘い物を食ってるのか? まるで拷問だな…何だか翔真が可哀想になってきた。大丈夫なんだろうか?
「柚ちゃんクレープ作るなら、チョコじゃなくて明太子とかジャガマヨとか甘くない物もたまには良いと思うよ?」
渉が翔真のこれからの人生が無事である為の助け舟を出した。
流石だな…渉。
「えっ?甘くないクレープ?」
「うん。」
部屋に緊張が走る。思わずゴクリと唾を飲み込む。
「…美味しそうだね?今度作ってみる。翔兄ぃ?甘くない物でも良い?」
ユズ姫…だから翔真は甘い物嫌いだから!気遣うポイントが違うから…
「あぁ、柚が作る物なら何でも良い。」
でも翔真はにこやかに応える。翔真…今まで我慢してたんだよな?絶対にユズ姫に甘い物嫌いだって言わないんだろうな…
「柚ちゃん料理上手だから美味しくできると思うから是非作ってやって?」
渉が念押しをした。これは翔真の今後が地獄になるか天国になるかの肝心な所だ。ユズ姫は納得してくれるだろうか?
「うん。分かった。翔兄ぃ期待してて?」