溺愛〜ラビリンス〜
あっさりと納得して、ユズ姫は笑顔で翔真に言った。みんながホッとする。
「あぁ…楽しみにしてる。」
翔真は嬉しそうに笑顔で返事をする。恐らく甘い物から逃れられたからじゃなく、ユズ姫が自分の為に料理してくれる事が嬉しいんだと思う。
甘い物が大嫌いなのに…まったく翔真の我慢強さには頭が下がる。
「ユズユズ、アイス食べ終わった?」
爽が頃合いを見計らってユズ姫に聞く。
「うん終わったよ。美味しかった。」
「じゃあ俺とちょっと一緒に来てくれる?」
途端に部屋の空気が変わった。何も聞いていない翔真や渉、凌も感じたらしい。
「…どこ行くの?」
ユズ姫が不安そうに聞く。
「ちょっと手伝って欲しい事があるんだよね。」
「うん…でも翔兄ぃ良い?」
翔真にお伺いをたてるユズ姫…いつもだったら少しでも傍に置いておきたがるけど、察した翔真はすぐに許可を出す。
「あぁ…行って来い。爽、危ない事させんなよ?」
「分かってる!」
「翔兄ぃありがとう。」
「じゃあ行こう?」