溺愛〜ラビリンス〜
「あっ、そうだね。席取らなきゃ…行こう!」
「あぁ…」
ゆうくんと手を繋ぎショーの会場へ向かった。
ショーを行う会場は間もなくショーが始まる事もあって、観客席のほとんどが埋まっていた。
「結構混んでるな…」
「うん。早く席取らないと座れなくなっちゃうね。」
辺りを見回すと少し先の席が空いているのが見えた。結構前の方の席だし、ショーを見るのに良い場所だと思う。
「ゆうくんあの席が良い。」
指を指して示すと、ゆうくんがそれを辿って場所を確認する。
「そうだな。行こう。」
「うん。」
私達は足早に目的の席へ向かった。
席に着くと、落ち着いて辺りを見回す。周辺はカップルが多い事に気がついた。チラッと見ると、隣に座るカップルの女性がゆうくんを見て頬を染めていた。
「柚、何か買ってくる。何が良い?」
ゆうくんは席に着くとすぐにそう聞いてきた。
「えっと…じゃあカルピス。」
「カルピスだな?他に欲しい物ないか?」
「うん大丈夫。」