溺愛〜ラビリンス〜

ゆうくんはすべてお見通しの上で、私を今日誘ってこの場に来たんだ。


「……うん。」


「だったら、柚の気持ちをそのまま言ってくれ。どんなものでも受け留める。」


ゆうくんは真っ直ぐに私の事を見てそう言った。 私もゆうくんに真摯に向き合わないといけない……


「……分かった。ゆうくん…私すべてまだ気持ちを整理する事ができてないから…うまく言えないけど……でも今の私の正直な気持ちを言うね?」


「あぁ…」


「私ね……ゆうくんの事は昔から好きだよ。ゆうくんは人に誤解されたりする事もあるけど、とても優しい人だって私知っているから……ゆうくんのそんな所が大好きだよ。」


素直な気持ちをそのまま言うと、ゆうくんは真っ直ぐ視線を反らす事なくじっと私の話しを聞いてくれて、次の言葉を待っていた。


「だから…ゆうくんに告白された時、びっくりしたけど…嬉しかった。」


「柚……」


ゆうくんは私に向けていた視線を、ゆっくり目を閉じてため息をついた。



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