溺愛〜ラビリンス〜
残りの食事を手早く終えると、私達は翔兄ぃの元へと戻った。
ICUの前の廊下に戻ると、病室の中の様子を伺った。翔兄ぃの姿を見ると、丁度医師に診察を受けている所だった。
数人の看護師さんと医師に囲まれ、翔兄ぃが診察を受けている様子が見える。
数分すると医師達が回診を終えて次のベッドへと向かった。
背後から肩を叩かれ、お母さんと目が合った。
「…どうなのかな?」
「…そうね。後で聞いてみましょう。」
「うん…」
「診察が終わるまで座って待ってましょう。」
お母さんに従って二人でベンチに座った。
10分位待っていると、看護師さんがICUの病室から顔を出して、私達に話しかけてきた。
「三浦さん回診終わりましたから、翔真くんの傍に行って頂いて良いですよ?」
「ありがとうございます。」
看護師さんにお母さんがお礼を言いながら立ち上がる。私も続いて立ち上がった。
「行きましょう。」
お母さんの言葉に頷いて歩き出した。