溺愛〜ラビリンス〜
「翔真…ユズ姫の尻に敷かれているな?」
健人がニヤニヤしながらおかしそうにそう言うと、柚が顔を赤くして慌てて反論する。
「健人くん、変な事言わないで!私…尻になんて敷いてないから。」
真っ赤な顔の柚に健人はクスリと笑って態とからかうように
「今の台詞はどう見ても尻に敷いてるだろ。それに翔真も素直な良い返事してたじゃん。俺達になんてあんな素直返事した事ないからな。なぁ凌?」
そう言って凌に話しを振る。
「…確かに素直に返事する翔真なんて見た事ないな。」
凌が健人に賛同すると、柚は居たたまれないんだろう…俯いて黙ってしまった。
やり過ぎだ…柚が可哀想になり、二人を睨みつけるとすかさず柚にフォローをした。
「柚?俺はこいつらに、素直に返事するようなまともな事言われた事がないからそう対応してきただけだ。柚は俺の事を心配してくれているのが分かったし…俺もこんな怪我していて、少し気弱になっていて柚の言葉は身に染みたから素直に返事したんだ。」
俺の言葉に柚は顔を上げ俺を見る。
「翔兄ぃ…大丈夫だよ。私…翔兄ぃが治るまでずっと付き添うからね?だから頑張って治そう。」