ツンデレ社長の甘い求愛
「はい、かすみちゃん乾杯」
「乾杯」
戻るとしっかり私の分のグラスを用意してくれていて、乾杯をすると由美ちゃんは美味しそうにワインを飲んだ。
「――で? 最近はどうなの? 恋愛してる?」
そしてこの「恋愛してる?」も十八番のひとつ。
酔うと100%聞いてくる。
いつもの私だったら即答で「しているように見える?」とか「そんな相手はいません」って即答しちゃうところだけれど、今回ばかりは口籠ってしまう。
そんな私の様子を由美ちゃんは酔っていようと、見逃すことはなかった。
綺麗な目がキラリと光り、身を乗り出して私の様子を観察し始める。
「ちょっ、ちょっと由美ちゃん……?」
ジリジリと距離を詰められ、顔が近づいていくものだから、完全に椅子の背もたれに寄りかかってしまった。
それでも由美ちゃんからの観察は終わることがなく、非常に居心地が悪い。
酔っていて目が座っているから余計かも。
いや、そもそも私はなんてことないフリしていつもの決まり文句を言えばよかったんだ。
けれど言えるわけがなかった。
私の心の中には、しっかりと彼が住み着いてしまっているのだから。
「乾杯」
戻るとしっかり私の分のグラスを用意してくれていて、乾杯をすると由美ちゃんは美味しそうにワインを飲んだ。
「――で? 最近はどうなの? 恋愛してる?」
そしてこの「恋愛してる?」も十八番のひとつ。
酔うと100%聞いてくる。
いつもの私だったら即答で「しているように見える?」とか「そんな相手はいません」って即答しちゃうところだけれど、今回ばかりは口籠ってしまう。
そんな私の様子を由美ちゃんは酔っていようと、見逃すことはなかった。
綺麗な目がキラリと光り、身を乗り出して私の様子を観察し始める。
「ちょっ、ちょっと由美ちゃん……?」
ジリジリと距離を詰められ、顔が近づいていくものだから、完全に椅子の背もたれに寄りかかってしまった。
それでも由美ちゃんからの観察は終わることがなく、非常に居心地が悪い。
酔っていて目が座っているから余計かも。
いや、そもそも私はなんてことないフリしていつもの決まり文句を言えばよかったんだ。
けれど言えるわけがなかった。
私の心の中には、しっかりと彼が住み着いてしまっているのだから。