ツンデレ社長の甘い求愛
すっかりと惑わされてしまう中、社長は予想外な行動に出た。

「お前、どこか悪いのか?」

「――え。あっ! しゃっ、社長!?」

社長の腕が真っ直ぐ私に向かってきたと思ったら、迷いなく行きついた先は私のおでこ。

前髪をかき上げられ、社長の大きな手が額に触れた瞬間、カッと身体中が熱くなっていく。

「なんだ、やっぱり熱があるんじゃないのか? 心なしか顔も赤いぞ」

「……っ! 違いますから!!」

それは社長が触れているからです!!

恥ずかしくて咄嗟に社長の手を払い除けてしまった。

すると当然社長は面白くなさそうに顔をしかめた。

一瞬怯んでしまったけれど、謝る気になんてなれない。

どう考えても突然触れてきた社長が悪いもの!

「突然なにをされるんですか! びっくりするじゃないですか」

乱れてしまった前髪を整えながら抗議するけれど、社長は悪そびれた様子を見せない。

むしろムッとされてしまった。
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