ツンデレ社長の甘い求愛
「俺が公共機関を利用したら悪いか?」

「えっ!?」

「たまたま切符を買うとき聞こえてきた話に対し、上司として助言することが間違っているか?」

「えぇっ!?」


「いちいちうるさい」

大きく反応してしまった私に、心底うんざり顔で社長は言った。


「お前ら声がデカすぎる。まさか外で新製品についてもあれくらいのボリュームで話しているわけじゃないだろうなぁ?」

「そっ、そんなわけないじゃないですか!」


威圧感のある睨みに怯みつつも否定するが、社長はイマイチ信用なされていないご様子。


それにしても最悪だ。まさか話を聞かれていたとは。

いや、誰だってこんなところで社長と鉢合わせするとは、夢にも思わないはず。


けれど出くわしてしまったものは仕方ない。

とりあえず今のこの耐え難い空気を打破しなくては。


プレゼンのときのように、笑顔を取り繕った。
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