ツンデレ社長の甘い求愛
それに家で愛しい存在が待ってくれているっていうのは、嘘じゃないし。

愛しい存在のことを想うと、口元が緩んでしまいそうで足元を見つめた。


ホームで電車待ちの列に並び、週末の過ごし方を妄想していると、急に横から聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「付き合いも立派な仕事のひとつだと思うが」

「ひっ!?」


耳にインプットされている忌まわしい声に、悲鳴にも似た叫び声を上げてしまった。

「おい、なんだその声は。俺はバケモノか?」

「めっ、滅相もございません!」

咄嗟に首と両手を左右に振るも、頭の中はパニック状態。


それもそのはず。
隣にいたのは、あの今井社長だったのだから。


どうして社長がホームで電車に乗るべく列に並んでいるの!? 確か毎日運転手付きの車で通勤しているはずじゃなかった?


それにちょっと待って。

さっき社長、付き合いも立派な仕事だとかなんとか言っていなかった……?
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