ツンデレ社長の甘い求愛
明日になれば社長に会える。

そう思うと気持ちが弾んでしまうから不思議だ。


会ってすべてを打ち明けた時の社長の反応は予想できないというのに、それよりも彼に会いたいという気持ちの方が勝っている。


今後のことなんてどうなるか分からない。

でも私は今の自分の気持ちを大切にしたい。


言うんだ、明日。

どんな顔されても何を言われても絶対言うんだ。


そのためにも明日は雑多い残業なんてできない。


強い思いを胸に秘めてオフィスに戻った後、おにぎりを食べ終え、昼休み前倒しで仕事を再開させた。




「かすみ先輩、少し休憩されませんか? これ、よかったらどうぞ。かすみ先輩のお土産ですけど」


カタカタとパソコンキーを叩いていると、不意に聞こえてきた声と鼻を掠めたのは珈琲の芳ばしい薫り。


手を休め時計で時間を確認すると、十五時を回っていた。

どうやらだいぶ長い時間、集中してやっていたようだ。

「ありがとう、亜美ちゃん」
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