ツンデレ社長の甘い求愛
「それと言っておくが俺と馬場は付き合ってなどいない。俺の完全な片思いだ」
嘘――でしょ? 社長が私のことを……?
バクバクとうるさい心臓。
胸が痛くて呼吸するのも苦しい。
「根拠のない噂を鵜呑みにして誰かを傷つけるなんて、言語道断! そんな社員は厳重に人事部から処罰を受けてもらう。それを今後肝に銘じておくように」
厳しい口調で言うと、社長はそっと「行くぞ」と囁き、私の腕を掴んだまま、ズンズンと足を進めていく。
そんな社長に私は腕を引かれるがままついていくだけで精一杯だった。
だってこんなこと信じられる?
社長が助けてくれたことも、私のすべてを知っていると言ってくれたことも、こうやって連れさってくれていることも……!
すべてが夢のように思えてならない。
エレベーターホールにはなぜか浅野さんの姿があり、私と社長が来るとすぐにドアを開けてくれた。
「どうぞ」
「サンキュ」
そのまま社長と共に乗り込むと、すぐに浅野さんも乗り込みドアが閉まり上昇していく。
掴まれたままの腕が熱い。
あっという間に最上階に辿り着き、ドアが開かれると真っ直ぐ社長室に向かっていった。
初めて足を踏み入れる社長室は、会長室と同じくらいの広さがあり、やはり窓から差し込む太陽の日差しが心地よかった。
ドアを閉めると社長は奥へと進み、私を中央にあるソファに座らせると、自分は膝をつき私と向かい合ってきた。
嘘――でしょ? 社長が私のことを……?
バクバクとうるさい心臓。
胸が痛くて呼吸するのも苦しい。
「根拠のない噂を鵜呑みにして誰かを傷つけるなんて、言語道断! そんな社員は厳重に人事部から処罰を受けてもらう。それを今後肝に銘じておくように」
厳しい口調で言うと、社長はそっと「行くぞ」と囁き、私の腕を掴んだまま、ズンズンと足を進めていく。
そんな社長に私は腕を引かれるがままついていくだけで精一杯だった。
だってこんなこと信じられる?
社長が助けてくれたことも、私のすべてを知っていると言ってくれたことも、こうやって連れさってくれていることも……!
すべてが夢のように思えてならない。
エレベーターホールにはなぜか浅野さんの姿があり、私と社長が来るとすぐにドアを開けてくれた。
「どうぞ」
「サンキュ」
そのまま社長と共に乗り込むと、すぐに浅野さんも乗り込みドアが閉まり上昇していく。
掴まれたままの腕が熱い。
あっという間に最上階に辿り着き、ドアが開かれると真っ直ぐ社長室に向かっていった。
初めて足を踏み入れる社長室は、会長室と同じくらいの広さがあり、やはり窓から差し込む太陽の日差しが心地よかった。
ドアを閉めると社長は奥へと進み、私を中央にあるソファに座らせると、自分は膝をつき私と向かい合ってきた。