ツンデレ社長の甘い求愛
「社長っ……」

「黙って」


わずかな隙をついて声を上げても、すぐにキスで遮られてしまう。

キスだけでこんなにも苦しいくらいドキドキしているのは、初めてかもしれない。


いつしか羞恥心も忘れてしまうくらい、社長とのキスに溺れていった。


「かすみ……」


初めて下の名前で呼ばれただけで、胸がキュンと鳴り身体の力は一気に抜けてしまい、そのままソファに倒れ込んでしまった。

「社長……」


覆い被さる社長の瞳は男の色気を含んでいて、心臓が痛い。


お互い至近距離で見つめ合ったまま、再び唇を重ねようとしたそのとき――。

「ワンワンッ!」

「え、わっ!」


突然ラブちゃんとカイくんが私達の元へ駆け寄ってきた。


ラブちゃんはいつものように社長にじゃれつき、堪らず私の上から退いていく。

そしてカイくんは……

「ウ~! ワンッ!!」

なぜか社長に向かって歯を食いしばり、威嚇し始めた。
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