ツンデレ社長の甘い求愛
すぐにお隣さんによって引き離されたが、興奮状態は継続中で今度はカイくんに興味深々。

カイくんと同じ犬種といっても向こうはチョコラブだった。


あぁ、でも可愛い……! あんなに尻尾フリフリして嬉しそうで。

しかもカイくんも嫌がる様子もなく、お互いのお尻の匂いを嗅ぎ合っている。

そんな二匹の様子を尻餅ついたまま見つめてしまっていると、目の前には大きな手が差し出された。


「すみません、大丈夫ですか?」

「あっ、はい」

咄嗟に差し出された手を掴むと、軽々と立たされた。

「本当にすみませんでした」

深々と頭を下げ出した彼に両手を振った。


「いいえ、お気になさらず。……えっと、もしかしてお隣に引っ越されてきた方ですか?」

窺うと、男性はハッとしたように顔を上げた。

「ご挨拶遅れてすみません! はい、今日引っ越してきた山本と申します」

初めて真正面で捉えた彼――。
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