苦手な言葉レンタルします!「辞めます!」編
「はぁ・・・」
沢木は思ってみなかった川西部長の言葉に、言葉を失っていた。
「心当たりは、あるね?」
自信に満ちた川西部長の言葉に、沢木は全部調べ上げられてしまった事に気づいた。
しかしここで、素直に全て認めて謝れば、気の弱い川西部長の事だ上司には告げずに目をつぶって見逃してくれるに違いない。

「部長のおっしゃる通りです、申し訳ありませんです!」
「そういう事では、社内に示しがつかんからね。非常に残念だが、わたしの上まで情報が洩れないうちに、自主退社ということで辞めてもらう!」

今までの気弱な川西部長の面影はみじんも感じられない、毅然とした強い口調で云われた。
「はい・・・申し訳ありません。辞めさせていただきますぅ・・・」
沢木は、泣きだしそうな気分になった。課長昇進どころか、こんなことになるとは、思いもしなかった。
< 20 / 21 >

この作品をシェア

pagetop