極上な御曹司にとろ甘に愛されています
高橋さんと並んで立ってるところを秘書室のお姉様方に見られたら、私……絶対に殺される。

そんな恐ろしい考えが頭をフッと過り、周囲を用心深く見回すが、それらしき人影はない。

「相田さん?」

私の奇行に高橋さんが不思議そうに小首を傾げる。

「あっ、すみません。何でもないです。知人を見かけたような気がして……。でも、勘違いでした。え~、何でしたっけ?」

頬をポリポリかきながら、笑顔を作って取り繕う。

「何が食べたいって話なんだけどね」

高橋さんが面白そうに私を見る。

私よりも彼の方が絶対にいろんな店を知ってそうだ。

動揺していてファミレスとかファーストフードのお店くらいしか思いつかない。

高橋さんには今日迷惑かけちゃったし、ここは私がお詫びもかねてご馳走すべきだろう。

だとしたら、ファミレスは駄目だな。どこか、落ち着いた適当な店ないだろうか?
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