極上な御曹司にとろ甘に愛されています
「真木さんは急用と言いながら俺にキスマークのことからかって来たけど」

真木さんのことだから、俺のいない間萌をからかって楽しんでいたのだろう。

真木さんは萌のようなタイプは好みではないと思うが、易々と彼女に近づかれるのは面白くない。

萌は何か思い出したのか、顔を真っ赤にしながら俺を責めた。

「あっ……あれ、恥ずかしかったんですからね。後輩の美奈ちゃんにもからかわれるし、真木さんにも気づかれるし……って、なんか恭介の……目が怖い」

俺の腕の中から逃げようとする萌の腰を強く掴んで、俺は冷笑する。

「察しが良いね。キスマークに気づかせるほど真木さんを近づかせたってどういうことかな?」

「それは、恭介があんな目立つところにつけたからで……」

こういう話題は苦手なのか、萌の声はしりすぼみになる。

「ちゃんと髪の毛で隠れるように配慮したのにな」

今は薄くなったキスマーク。

萌の首筋にそっと触れれば、彼女の身体がビクッと震えた。

「そんな配慮するなら、最初からキスマークなんてつけないで下さいよ!」

照れ隠しなのか、萌は声を上げて抗議する。
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