極上な御曹司にとろ甘に愛されています
コートを脱いで会場に入ると、中は暖房が効いていて温かかった。

一階席と二階席があり、収容人数は二千人ほど。

私達の席は一階中央の十二列目。

ここならステージの全体も見渡せるし、音も綺麗に聞こえそう。

スマホの電源をオフにしようとスマホをバッグから取り出すと、卓からラインが入っていた。

【親父とお袋が年末に上京するってさ】

え?珍しい。人ゴミが嫌いな人達なのに。

【東京見物でもするの?】

卓にそう返信すれば、すぐに返事が帰ってきた。

【それもあるけど、一番の目的は恭介さんに俺の就職世話してくれたお礼が言いたいんだって。恭介さんのオーケーは取ってあるから】

卓の返してきた文面を見てギョッとする。

恭介のことをうちの両親になんて報告するの?

姉の知人?それとも恋人?

【え?私……聞いてないよ。何で私はいつも事後報告な訳?】

【だって目的は恭介さんなんだから、恭介さんの許可をまずとらないと】
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