極上な御曹司にとろ甘に愛されています
「……そうなんですね」

自分の両親に恭介が会うって聞くだけでこっちは緊張しちゃうんだけど、彼には戸惑いも感じない。

「うちの両親はアメリカにいるけど、近いうちに必ず会わせるよ」

恭介は真摯な目で告げる。

「はい、楽しみに待ってます」

私は恭介の言葉に笑顔で微笑んだ。

それから二十分後に開演し、ブーッというブザーの音で会場内が静まり返る。

カーテンが開き、指揮者が壇上に現れ一礼するとオーケストラの方に向いてタクトを振る。

まずバイオリンの音色が響いてきて鳥肌が立った。

久しぶりに聞く生演奏。

途中休憩はなかったけど、夢中で聞き入った。

たまにチラリと恭介に目をやると、彼と目が合って“良いね”って互いに微笑み合う。

自分ひとりが楽しむんじゃなくて、恭介と一緒に喜びを分かち合えるのが嬉しい。
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