極上な御曹司にとろ甘に愛されています
演奏が終わると、心から拍手を送った。

そして、恭介にも伝える。

「今日連れてきてくれてありがとう。いい演奏で凄く感動したよ!」

興奮しながら恭介にそう伝える。

思わずタメ口になってしまったが、自分でもそんなこと気にかけないくらい嬉しかった。

「計画していた甲斐があったよ。来年も第九一緒に聞こう」

恭介は私の目を見て約束するように告げる。

来年も……。

恭介の言葉に嬉しくて胸が熱くなる。

「うん」

コートを羽織って席を立ちロビーに出ると、化粧が気になり、「ちょっと化粧室に行ってきます」と恭介に言って化粧室に向かった。

化粧室の鏡の前に立てば、思いもよらぬ人物と鏡越しに目が合う。

それは……社長秘書の水木さん。

総務にいた時も彼女のことは苦手だった。

虎の威を借る狐じゃないけど、課長や部長の前でも傍若無人に振る舞い、幹部を選り好みしている。
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