極上な御曹司にとろ甘に愛されています
拳を握り締めて力説すると、高橋さんがニヤリとした。

「へえ、俺の顔好きなんだ。それは光栄だな」

低くて甘いその声に背筋がぞくり。

言われて初めて自分の失言に気づき、慌てて手で口を押さえて立ち止まるが今更遅い。

「相田さんてさあ、初日から俺を見て引いてたし、ずっとまともに目も合わせてくれなかったからてっきり嫌われてるのかと思ったよ」

高橋さんも立ち止まると、私の顎を掴んで視線を合わせようとする。

彼の淡いブランデー色の瞳に捕らえられ、目を逸らすことが出来ない。

「そ……それは、ちゃんと仕事に集中しないといけないと思ったからであって……。あっ、顔は好きって言いましたが、告白とかじゃなくてですね……」

必死に誤魔化そうとするが、嫌な汗が背中をスーッと流れた。

「うん、確かに頑張ってるね。朝も一番に出勤してきて給湯室の準備したり、屋上で昼休み英語の勉強したり。相田さん、この一ヶ月休まずによくやったと思うよ」
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