極上な御曹司にとろ甘に愛されています
高槁さんが急に優しい目になって私の頭をよしよしと撫でる。

何で屋上で英語の勉強してたの知ってるんだろう……そんなことを頭の隅で考えつつも、高橋さんの温かい言葉が身体の中まで浸透してきて、今まで張り詰めていた自分の緊張の糸をブチッと切った。

彼の言葉には何か魔法でもかけてあったのだろうか?

急に目頭が熱くなって、目からポタポタと涙が溢れる。

「あれっ……」

目から落ちる涙を呆然と手のひらで受け止める私。

ここで泣くつもりなんてなかった。

自分の頑張りを認めてもらえたのが嬉しかったんだ。なのに、涙は止まらない。

自覚はなかったけど、限界だったのかもしれない。

誰にも頼らず出来るだけ自分で頑張ろうとしたけど、なかなか自分の思うようには上手くいかなくて時間だけが過ぎて……。

ずっとひとりで悩んで苦しかった。
< 26 / 318 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop