極上な御曹司にとろ甘に愛されています
「嫌な思いをさせてごめん。まあ、来年からは彼女の顔を見ることはないから大丈夫だよ。恐らく、今日総務部長から地方の支社に出向の内示があるだろうから」

恭介は優しい笑顔でそう告げるが、私は彼の言葉にゾゾッと背筋が寒くなった。

それは、近くにいた田中君も同じようで、彼の顔は引きつっている。

「まあ、自業自得だな。傍若無人もいいとこだし。島流しになっても、あの性格は変わらないとは思うが。お前が裏で手を回した?」

真木さんはダークな笑みを浮かべ、恭介を見る。

「いいえ、実務に復帰した会長が、彼女のことをよく思わなかったようですよ」

恭介はかすかに口角を上げながら言った。

「ふ~ん、そういうことにしておこうか」

真木さんはすうっと目を細める。

このふたり……真っ黒過ぎるんですけど……。

これ以上、深くこの話を聞いてはいけないような気がする。

「……そ、そう言えば、田中君は私を探しに来たの?」
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