極上な御曹司にとろ甘に愛されています
「ただいま~。ん?華ちゃん、どうしたの?」
華ちゃんに目を向ければ、彼女は「はは。……何でもないです」と乾いた笑いを浮かべながら、ぎこちない動きで自席に戻ろうとする。
なんか変だ。
華ちゃんの様子をじっと見ていると、額にうっすら汗はかいてるし、顔も青白い。
彼女の周辺に目を向ければ、コピー機の前にはコピー用紙の入った段ボールが二箱通路をふさぐように置かれている。
これは重い物持って腰を痛めたか?
「ひょっとして、ぎっくり腰?」
からかうような口調で聞きながらも、俺は華ちゃんを観察するようにじっと見据えた。
「はは……。そんなわけないじゃないですか?まだ私二十五ですよ」
華ちゃんは引きつった笑顔で否定するが、その表情は痛みを堪えているようで……。
当たりか。意地っ張りだな。
「年齢は関係ない」
華ちゃんの元に行き、赤ん坊を抱っこするように彼女をそっと抱き上げる。
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