極上な御曹司にとろ甘に愛されています
『あ~、忘れて下さい!深い意味はないんです。それくらい高橋さんが綺麗だからってことで』

『綺麗』 と言われて喜ぶ男なんてあまりいない。

でも、相田さんには悪気はなかったと思う。

俺が自分の顔がコンプレックスだと告げると、相田さんは真剣な表情でいかに俺が美形かを力説する。

最初は彼女の勢いに呆気に取られたが、よく考えてみればそれだけ相田さんは俺に興味があるってわけで……聞いてるうちに自然と笑みが溢れた。

嫌われてないのなら、これからは遠慮しない。

『へえ、俺の顔好きなんだ。それは、光栄だな』

ニヤリと笑って相田さんを捕らえ、俺を嫌っていたのかと思ったと素直に彼女に伝えれば、彼女は仕事に集中したかったからだと弁明する。

確かに、相田さんは仕事に一生懸命だった。

そのことは側で見ていた俺が一番よく知っている。
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