極上な御曹司にとろ甘に愛されています
少しからかうつもりで聞けば、驚いたことに相田さんは笑顔で即答した。

多分素面だったら、断ったに違いない。

「うん、いいですよ。でも、恋人って具体的に何をするんでしょうね?う~ん……」

相田さんは顎に手を当てながら考える。

「まずはファーストネームで呼ぼうか、萌。恭介って言ってみて」

親しげに『萌』と名前を口にし、彼女にも俺の名前を呼ぶよう要求する。

萌の弟が『萌姉』って呼ぶから、俺も『萌』と呼んでみたかった。

「恭介」

酔っ払ってる萌は素直に従う。彼女の可愛い声で呼ばれると、それは耳に心地よい。思わず顔が綻ぶ。

「じゃあ、次は手を繋いでみようか。どう?」

今度は従順な萌の手を取って指を絡める。
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