極上な御曹司にとろ甘に愛されています
卓の声がしたのは……あれは夢じゃなかったんだ。

じゃあ、他にも夢と思ってたのが現実だとしたら……?

想像しただけでも怖くて顔からサーッと血の気が引いていく。

「高橋さん……あの……ひょっとして私が吐くのを手伝ってくれたり、……私の着替えさせてくれたり……身体洗ってくれたり……なんかしてくれてないですよね?あと……高橋さんの従姉っていうお医者さんが私を診てくれたり……」

お願い、どうか否定してくれますように……と、心の中で願いながら、高橋さんの答えを待つ。

「ずっと高熱で辛そうにしてたから覚えてないと思ったけど、覚えてたんだ」

高橋さんは私の顔を見ながら面白そうにクスリと笑った。

ドンと頭の上に大きなたらいが降ってきたようなそんな衝撃が私を襲う。

目の前が真っ暗になった。

……最悪だ。

よりによって高橋さんに……吐くのを手伝ってもらって……裸まで見られた~。
< 81 / 318 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop