極上な御曹司にとろ甘に愛されています
……全く記憶にない。
「すみません。……全然覚えてないです」
私は正直に答えた。
「卓にお酒飲ませられたしね。記憶がないのは仕方がない。タクシーに乗せたら萌の具合が急に悪くなってね。だから、俺の家に連れてきたんだ」
卓がお酒を飲ませた?
そう言えば……最初に飲んだオレンジジュース、卓は『ブラッドオレンジ』って言ってたけど、あれがお酒だったのか……。
「卓の奴……なんてことしてくれたの!」
私は頭を抱えながら小声で卓を罵る。
「卓も悪気があったわけじゃなくて、萌をリラックスさせようとしたんだよ」
「さっきから気になってたんですけど……何で私や弟のことを下の名前で呼んでるんですか?」
「卓とは萌の体調のことで何度かメールもやり取りしたし、萌の様子を見にうちにも来て親しくなったんだ。『萌』って呼んでるのは俺がそう呼びたいから」
「すみません。……全然覚えてないです」
私は正直に答えた。
「卓にお酒飲ませられたしね。記憶がないのは仕方がない。タクシーに乗せたら萌の具合が急に悪くなってね。だから、俺の家に連れてきたんだ」
卓がお酒を飲ませた?
そう言えば……最初に飲んだオレンジジュース、卓は『ブラッドオレンジ』って言ってたけど、あれがお酒だったのか……。
「卓の奴……なんてことしてくれたの!」
私は頭を抱えながら小声で卓を罵る。
「卓も悪気があったわけじゃなくて、萌をリラックスさせようとしたんだよ」
「さっきから気になってたんですけど……何で私や弟のことを下の名前で呼んでるんですか?」
「卓とは萌の体調のことで何度かメールもやり取りしたし、萌の様子を見にうちにも来て親しくなったんだ。『萌』って呼んでるのは俺がそう呼びたいから」