ムーンライト・テンプテーション ~つきあかりに誘われて~ 
「それで?今日はどうしたの?」
「ぅん。わたし・・・・・・妊娠した」
「あらそう。やっぱり」
「え!?なんでお母さん分かるの!?」
「う~ん。明里(あかり)の体見て、なんとなくそうかなーと思ってね」
「あぁそう・・」
「これでも経産婦だからねぇ、お母さんは」
「そっか・・・そうよね。お母さんはお姉ちゃんと私を産んだんだもんね」
「それで?父親はあの人・・えっと、明里の会社の、島野くん?だったかしら」
「・・・え。違う違う!あの人とは1カ月以上前に別れたから!ていうか、それ以上前から仕事以外では全然会ってなかったし」

体全部で全力否定をしたからか。
乗り物酔いな感じがウッと喉に込み上げた私は、思わずテーブルに体を突っ伏した。

・・・まさか、望月さんもそう思っちゃうんじゃ・・・。
言う時は、そこんところをハッキリ、ちゃんと言わなきゃ。
と、心の中にメモをした。

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