ムーンライト・テンプテーション ~つきあかりに誘われて~ 
「よぉ」
「・・ぁ・・・」

・・・この人、そびえ立つ山みたいに背が高い。
なんて考えてる場合じゃなくて!
あぁ、緊張する!

私は、目の前に立っている望月さんを見上げながら「いらっしゃいませ」とどうにか言った。

目線を下げてた望月さんは、無言で私を2・3秒見ると、「どうした」と言った。

「え」
「俺んちに行くのか?」
「あぁ。えっと。あのぅ・・話したいことがあるんです。だから、まずは上がってください」

望月さんの反応次第では、その後彼の家に行くのはおろか、これで最後の「おつき合い」になるかもしれない。
でも・・・それでも話さなきゃ。

緊張で、胸のキュンキュンが、ムカムカに変わっていくのを感じながら、私は望月さんを中へ招き入れた。

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