ムーンライト・テンプテーション ~つきあかりに誘われて~ 
もう。なにやってんだろ私は。
今日はどこまで惨めな想いをすればいいの・・・?

こけた私は、膝を抱えて座り込むと、またシクシク泣いた。


歩道にしゃがんで人目もはばからず、どれくらい泣いていたのか。
少なくとも私は「しばらく」と感じていた、たぶん数分後・・・。

「おい嬢ちゃ・・・あ。おまぇ。都木(つき)?」

こ、この声は。

ヨロヨロという感じで顔を上げた私の目の前に、壁のようなあの人が、いた。

「・・・もちづきさん・・・」

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