ムーンライト・テンプテーション ~つきあかりに誘われて~ 
俺にとってセックスってのは、互いの性欲を満たすことが最優先で、そこに恋やら愛という感情は入ってなかった。
だから相手の女か俺が飽きれば、それが縁の切れ時だった。

だが相手が明里だと全然違う。
抱いても抱かなくても、ただ俺のそばにいてくれるだけで俺の気持ちがほぐれるような、そんな感じがするんだ。

都木明里。その名のとおり、月あかりのように周囲を淡く、そして優しく照らす女。
眩し過ぎないその明るさが、俺には丁度良く、心地良かった。
その心地良さが明里のことを「いいな」と思うようになり、いつの間にか「好きだ」と思う気持ちに発展していたのかもしれねえな。
気づけばいつまでも俺のそばにいてほしい、ずっとこいつのそばにいたいと思うようになっていた。

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