ムーンライト・テンプテーション ~つきあかりに誘われて~ 
「だからぁ、望月さんって横文字似合わない・・」

と私が同じセリフを言ったのは、確かラブホの・・・。
事が始まる直前の、あの時で・・・。

あぁいけないいけない!

俯いた私は、無意識のうちに腿を擦り寄せた。

「正確に言うと、寺があったのはここよりもう少し西の方で、この敷地内じゃあなかったそうだ。俺が家建て始めた頃にはもう跡形もなくなってたから、後で話聞いて知ったことだが、写真持ってた人がいてさ。それ見せてもらったり、寺の存在知ってた近所のじーさんばーさんに話を聞いて。木材や瓦とか、その寺で使ってたのとできるだけ同じもんを使った」
「へぇ」

なぜか望月さんの話を聞いてると、グイグイ惹きこまれちゃう。
なんでだろう。

照れてることなんてすっかり忘れた私は、横に座っている望月さんの方に身を・・少なくとも顔を近づけるように乗り出しながら、ウンウンと頷いた。

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