ムーンライト・テンプテーション ~つきあかりに誘われて~ 
「俺も疲れてっからな。さすがに2晩続けてはきつい。おまえを家まで送る体力もねえわ」
「それはウソでしょ」

すかさず反論した私の頭上に、望月さんの笑った息が少しかかった。

「かもな。だが明日も朝早く起こすぞ。いいか」
「はい。全然オッケーです」
「じゃあここにいろや」と望月さんに言われて、なぜか胸がいっぱいになった私は、目にじんわりと涙を浮かべて「はい」と答えた。



翌日の朝、車でうちまで送ってくれた望月さんに、私はお礼を言って。
そして彼の番号とメールアドレスを交換した。

それで私は、望月さんの名前が「光」と書いて「ひかる」と読むと初めて知った。
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