COLORS~Blue~
父も、未だに祖父から学んでいる。


「………………」


シュンシュンと、お湯の沸く音と。
祖父がお茶を点てる音だけが静かに響く中。


―俺もこんなふうに、お茶を点てられたら…


やはり、彼女が頭を掠めた。


祖父に比べると。
俺の点てるお茶は、まだまだ未熟でしかなくて。


あんなお茶で、


―認めてもらえた


思うなんて。
おこがましいにも程がある、恥ずかしくなった。

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