私が出逢ったキセキのかけら
「俺の記憶にも……?」


優弥がそう呟くと、クロは、首を振った。


「残らない。絶対に、残らないにゃ」

「そんな、悲しいことって……」

「でもそれが、現実にゃ」


そう言ったクロに、あたしは大きな声で気持ちを伝える。


「あたし、そんなのヤダ!絶対にヤダ!!だって、莉桜や優弥。他にも、いーっぱい!覚えておいてほしいもん!」

「そうだにゃ!みんな、望むことはおんなじにゃ!じゃあ頑張って、未練解消するにゃ!!」

「「「おーーー!!!!」」」


「……で?なにしたらいいの?」
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