私が出逢ったキセキのかけら

迷子デー

あたしは、優弥の家を出て莉桜といつも待ち合わせをしていた場所へ行く。


「あ~、なんか懐かしいな~」


あたしは、死んだことに気づいた日以来、外を歩いていない。

だから、太陽の光が、なんだかとても、懐かしい感じがした。


「んー、莉桜の学校って、どこだろう?」


まぁ、いつもみたいに歩いてたら分かるかなー。


あたしは1人、ゆっくりゆったりと歩いていた。


※今は朝です。ちなみに、優弥が家を出て、すぐに家を出ています。


あ~、ここでいっつも別れてたよね~。

それからー……、確か、ここで曲がっていたような……。


あたしは、自分の記憶を頼り行こうとした。
……のが、間違いだったらしく。


「ん~、ここ……どこだろう……?」


迷子になってしまいました……。


あれ?マジでココどこ?


「……あーっ!!」


あれは……莉桜……、

と、同じ制服を着た人……!!


ラッキー♪

この人の後ろについて行ったらあたし、学校に着くじゃないか!!



あたしが、ついて行っているのは、知らない男子。


……あれ?あたし……、


「ストーカーみたい……ってか、こんな事してると、背後霊みた~い」

「リアルに、背後霊だにゃ」


急に声をかけられたあたしは、驚いて声を上げる。


「うわっ!!ビックリしたぁー!!!」
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