記憶は私に愛をくれない。



「俺、記憶戻ったんだ。今まで本当にありがとう。ごめんなさい。」




全員の表情が固まった。


ただ、海だけが何を言ってるの?と首をかしげた。



「それ、本当に??」


「あぁ、本当なんだ。全部、思い出したよ。」



凜奈の問いかけに目を見て答える。




こういう風に家族の全員の目を見ながら話したのは初めてだ。


ほんとはすごく緊張した。

だけど、、
< 140 / 159 >

この作品をシェア

pagetop