記憶は私に愛をくれない。



一方、夏恋はというと、、



「あ、ねぇお茶こぼしたー!!!!ねー制服汚れたし〜」


「ごっめーーん、布巾もらってきまーーす」


「早くしてよね!」





相変わらず翔太と言い合いをしている。



「ほんっと、高校入って会ったのに幼なじみみたいに仲いいよねぇ~。」



私の視線の先を見つけた雅が、まるでみんなの心の声を代弁しているかのようなセリフを言う。
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