あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ
「何か食べるかい?」

社長に注文を聞かれて、恐縮した。

「ナポリタン以外で」
裕二さんはそうでもないようだ。

「いつも、サンドウィッチを注文してくれるんだってね。今日もそれでいい?」

「はい」

こうしてみると、社長と言ってもエプロンをかけた喫茶店のおじさんに見える。



店の奥から、いつもの店番のおばあちゃんが、よぼよぼと出て来た。

お婆さんが、出来上がったサンドウィッチを運んできた。

「おばあちゃん、私運ぶから」
国崎君と来てた時は、店の調理場まで取りに行くようになっていた。

席を立とうとしたら、カウンターから声が聞こえた。

「母さん、ありがとう」

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